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日本では2020年販売開始予定!液体ミルクをご紹介。実際に使った感想は…
海外では粉ミルクとは別に、調乳された状態で売っている液体ミルクが使われています。
英語では赤ちゃんのミルクのことをFormula、液体ミルクのことはReady to use formulaといいます。
液体ミルクは既に調乳されているのでお湯もいらず、計量の手間も、温度管理も必要なくて、震災時やお出かけ先でもとても便利な商品です。
私が出産したアメリカの病院でも、新生児に液体ミルクを与えていましたので一定の安全基準もクリアしています。
日本ではまだ発売されていない液体ミルクですが、2017年2月2日の読売新聞によると、日本での乳児用液体用ミルクの販売は東京オリンピックの2020年を目標にしているそうです。
早速メリット・デメリットを考えていきましょう。
私がサンフランシスコで出産した時に産婦人科で与えられたミルク
この上の写真の真ん中の1回使い切りミルクを与えられました。
使い切り液体ミルクの箱の中には59ml(2FL OZ)のミルクが8本と、使い捨てニップルが1つ入っていて、薬局(ウォルグリーン、CVS)、ターゲット、セーフウェイなどで7〜8ドルで購入できます。開けていなければ1年以上保管ができます。
付属の使い捨てのニップルは8ボトルのミルクに対して1つですが、もっとほしい場合はアマゾンで購入できます。店頭でニップルだけ売っているのはあまり見かけません。私はコンビ社の出している哺乳瓶teteoと、使いきりボトルのキャップのサイズが一緒なので、それを除菌して毎回使っています。
メリット
調乳の必要がないので衛生的。開封前なら常温で保存期限が約1年以上可能なので震災時にも安心。
水やお湯を足すことなく、キャップを開けて、付属の一回使い切りのニップルを付けるだけでそのまま使うことができます。震災時や綺麗な水が手に入らない場所では最も安全な方法と言えます。
日本で液体ミルクが広まったのは熊本大地震の時でした。フィンランドが緊急支援物資として乳製品メーカーのヴァリオ社が0~6カ月児用の液体ミルク2880パックと6~12ヶ月児用2310パックを無償で提供してくれました。
粉ミルクや水があっても、お湯を手に入れることが困難だったママたちはこの液体ミルクがとても重宝したようです。
それを踏まえて、2016年に小池東京都知事が販売に向けて進めることになりました。
液体ミルクには、1回使い切りタイプと、大ボトルタイプがあります。大ボトルの方がコスト的にはリーズナブルですが、私のおすすめはミニボトルの使い切りタイプです。持ち運びも便利ですし、使い捨てのニップルをボトルに設置するので衛生的です。
飲ませ方が簡単
キャップを開けて、付属の使い捨てニップルをセットします。そうするともうミルクのボトルが哺乳瓶に早変わり。温める必要もありません。使い終わったら全て捨ててしまっておしまいです。説明書によると常温のまま飲ませてしまって問題ないようです。うちのこはよく飲んでいました。冬場などで気になる場合は湯煎してあげたら良いかと思います。
大きいパックの場合は、飲み残しは冷蔵庫に入れて保管します。
液体ミルクは赤ちゃん同伴なら機内持ち込みもOK
基本的には、液体ミルクや液体のベビーフードはあかちゃん同伴の上、機内で必要になる量に限って持ち込みが可能だそうです。スムーズな検査のため、手荷物とは別にして検査員に申告しましょう。
お土産等で持って帰る場合は、預け入れ荷物としてチェックインカウンターで預けましょう。
デメリット
液体ミルクの成分。添加物と安全性
液体ミルクにはDHA、ルテイン、ビタミンE、鉄等が含まれており栄養がありますが、一方気になる添加物が入っているものがあります。
ベビーミルクの添加物日本とアメリカの違いの記事でも触れましたが、ミルクに入っている最も気をつけたい4大有害物質は以下の4つです。
日本で気をつけたほうがいいと言われている成分:パームオイル、亜硝酸ナトリウム、ガセイン
アメリカで気をつけたほうがいいと言われている成分:パームオイル、カラギーナン
- 亜硝酸塩(Nitrite)は発ガン性、遺伝子異常といった重大な健康異常を生じる物質だと言われています。ハムやソーセージなどに添加されていますが、大人が食べても有害です。
- パーム油(Palm oil)は飽和脂肪酸を多く含む脂肪で必須脂肪酸が少ない油です。動物の体温は人間よりも高いので、動物性油脂は人間の体内に入ると固まってしまうため健康に悪いのです。多くの大人の食べ物にもパーム油の成分は添加されていますが。大人が食べても有害と言われている有害な添加物です。アメリカでも最も避けたい有害物質とされています。
- カゼイン(casein)が排出されず体内に蓄積される場合は、女性だと乳房に蓄積されやすく乳がんの原因に、男性の場合は前立腺がんの原因と言われ、他にも大腸がん、白血病の発症リスクを高めるとも言われています。 子供の発育にも言葉の遅れや意欲喪失、精神発達面などの害を及ぼすともされています。
- カラギーナン(Carrageenan).多くの健康食品に入っているが、結腸腫瘍を引き起こすとされています。EUでは乳児には使用禁止に指定されています。
調査①
『液体使い切りシミラック』の成分
成分: U-D Water, Nonfat Milk, Lactose, High Oleic Safflower Oil, Soy Oil, Whey Protein Concentrate; Less Than 0.5% of: C.Cohnii Oil, M.Alpina Oil, Ascorbic Acid, Potassium Citrate, Calcium Carbonate, Soy Lecithin, Monoglycerides, Potassium Chloride, Carrageenan, Magnesium Chloride, Ferrous Sulfate, Choline Chloride, Choline Bitartrate, Taurine, M-Inositol, Zinc Sulfate, Niacinamide, D-Alpha Tocopheryl Acetate, Calcium Pantothenate, L-Carnitine, Cupric Sulfate, Vitamin A Palmitate, Thiamine Chloride Hydrochloride, Riboflavin, Pyridoxine Hydrochloride, Beta-Carotene, Folic Acid, Manganese Sulfate, Phylloquinone, Biotin, Sodium Selenate, Vitamin D3, Cyanocobalamin, Calcium Phosphate, Potassium Phosphate, Sodium Chloride, Potassium Hydroxide And Nucleotides (Adenosine 5-Monophosphate, Cytidine 5-Monophosphate, Disodium Guanosine 5-Monophosphate, Disodium Urinide 5-Monophosphate). Comtains Milk And Soy Ingredients.
カラギーナンが添加されていることがわかりました。
調査②
『使い切りシミラックオーガニック』の成分
成分: Water, nonfat milk, lactose, high oleic safflower oil, soy oil, coconut oil, galacto-oligosaccharides, whey protein concentrate; less than 0.5% of: c. cohnii oil, m. alpina oil, beta-carotene, lutein, lycopene, ascorbic acid, soy lecithin, monoglycerides, potassium citrate, calcium carbonate, potassium chloride, carrageenan, ferrous sulfate, magnesium chloride, choline chloride, choline bitartrate, taurine, m-inositol, calcium phosphate, zinc sulfate, potassium phosphate, d-alpha-tocopheryl acetate, niacinamide, calcium pantothenate, l-carnitine, vitamin a palmitate, cupric sulfate, thiamine chloride hydrochloride, riboflavin, pyridoxine hydrochloride, folic acid, manganese sulfate, phylloquinone, biotin, sodium selenate, vitamin D3, cyanocobalamin, salt, potassium hydroxide and nucleotides (adenosine 5′-monophosphate, cytidine 5′-monophosphate, disodium guanosine 5′-monophosphate, disodium uridine 5′-monophosphate).Contains milk and soy ingredients.
カラギーナンが添加されていることがわかりました。
値段が高い
液体ミルクは値段は粉ミルクと比べると高いです。写真真ん中の8本入りボトル使い切りタイプ(使い捨てニップル1つ付き)は7、19ドル+税金で、1回あたり約1ドルでした。
製造コストや、流通コストがかかってしまうのでどうしても値段が高くなってしまうようです。
味
日本の粉ミルクよりも癖があってドロっとしている感じです。でも、うちの子はそれでも良く飲んでいます。見た目、味はともかく、産婦人科も新生児に与えているので、一定基準の安全基準は満たしているようです。
私の結論
液体ミルクは添加物が心配なところではありますが、震災などいざという時のために常備しておけたらと思います。
震災時には『お湯を入手すること』と『哺乳瓶を除菌することが難しい』かと思われるので、新生児のうちは1回使い切り液体ミルクと1回使い切りニップルを常備しておくことが最も衛生的で安心な方法です。
ただ、液体ミルクは重たいですし場所もとるので保管しておける量が限られてきます。震災時はお湯がないことが一番の問題だったようなので、水溶けタイプの粉ミルクを使うことが一番なのではないでしょうか。
アメリカには水どけタイプの粉ミルクが存在します。以下のリンク参照。
〜アメリカ粉ミルク関係〜
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最後まで読んでいただきありがとうございました。 2014年からサンフランシスコ、2021年からテキサス州北ダラスに住んでいます。渡米の事や、海外生活、仕事、出産育児、義務教育での事など、私の経験や調べた情報が少しでも誰かのお役にたてたら嬉しいと思いブログを始めました。まだまだ至らないブログですが充実していけるように修正していきたいと思います。
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